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三島事件とその時代③

 小説家・三島由紀夫が「楯(たて)の会」メンバーと東京・市谷の自衛隊に押し入り、割腹自殺した三島事件。その追悼集会の一つに憂国忌(毎年11月25日)がある。首相の安倍晋三が憲法9条1、2項を残し自衛隊の存在を明記する「加憲案」を示した2017年は開会の辞から力が入っていた。

拡大する写真・図版憂国忌の前身、「三島由紀夫氏追悼の夕べ」が開かれた=1970年12月、東京・豊島公会堂

 「今般政府へ尋問の廉(かど)これあり」。文芸評論家の富岡幸一郎(62)は西郷隆盛に倣った表現で首相提案にそう疑問を呈し、憲法前文と9条1、2項の全文削除、自衛隊の真の国防軍化を訴えた。

 憂国忌を催す三島由紀夫研究会は1966年結成の日本学生同盟が母体。戦後右翼運動と一線を画し、YP(ヤルタ・ポツダム)体制打倒(=戦後世界秩序打倒)という新機軸で影響力をもった。

 事件当時の委員長、玉川博己(…

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