[PR]

 米民主党は5日、11月の大統領選候補に内定しているバイデン前副大統領が、8月17日からウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれる全国党大会に直接出席しない、と明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大予防のためで、大統領候補としての指名受諾演説は地元のデラウェア州から行う方針だ。トランプ米大統領も8月24日からノースカロライナ州シャーロットで開かれる共和党全国大会に直接出席せず、ホワイトハウスなどから指名受諾演説を行うことを検討しており、異例の党大会となる。

 党大会は大統領選に合わせて4年に1回開かれ、通常は全米から代議員や党関係者ら数万人が集まる。特に、指名を受けた候補者が行う受諾演説は大会の山場で、全米にテレビ中継される。ただ、今年は両党ともに最小限の人数だけが集まることになりそうだ。

 民主党のペレス全国委員長は5日、「我々は米国民の健康と安全を最優先に考えている」という声明を発表した。トランプ氏も5日、米FOXニュースの番組のインタビューで、ホワイトハウスから演説することが「安全の観点から考えれば最も簡単だ。移動しなくて済む」と語った。ただし、指名受諾演説は政党活動の一環で、ホワイトハウスで行われる大統領の公務とは切り離すことが一般的だ。トランプ氏の提案について民主党のペロシ下院議長は「ホワイトハウスの品位を傷つけ、政治化するものだ」と非難した。(ワシントン=園田耕司)