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(5日、茨城独自大会 明秀日立7-0多賀)

 一回表、走者2人を置いて打席に立った明秀日立の3番、小島大知君(3年)は3球で追い込まれた。すると、それまで長く持っていたバットを短く握った。

 1球ファウルを挟み、5球目。外側に曲がっていく変化球を小さく振り抜くと、芯で捉えた打球が中前に飛び、先制点となった。

 明秀日立は大会前から、「追い込まれたら『指3本分』バットを短く」を徹底してきた。振りがコンパクトになり、スイングの軌道が短くなることで球を見る時間が長くなる。

 金沢成奉監督によると、以前は指2本だったが、それだと「いつの間にか長く持とうとする」。コロナ禍で実戦が少なかった今大会。好投手が多く1球でも多く投げさせプレッシャーをかけたい。出した答えが「さらに1本分」だった。

 多賀の先発、川井虹君(2年)は「追い込んでからが手ごわく、リズムを崩された。打席が長引き体力的にきつかった」。

 大量リードを奪った七回も、追い込まれた4番の久保田翔太君(3年)がすっと短く持ちかえた。4試合で計50安打。うち単打が43本だが、全ての試合でコールド勝ちした。木下大我主将(3年)は「共通認識を持つことで一体感が生まれた。今年の強さの秘訣(ひけつ)になった」と話した。(小島弘之)