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 外貨建て保険をめぐり、顧客と販売側の保険会社や銀行との間でトラブルが生じるケースがあとを絶たない。生命保険協会のまとめでは、苦情件数は2019年度が2822件と14年度の922件の約3倍に急増した(保険会社の営業職員が直接売るケースは含まず)。読者からも「高齢の母親に複雑な保険を契約させるのか」「代理店に手数料を教えてもらえなかった」といった声が寄せられている。なぜ苦情が増え続けているのか。販売実態を取材・検証するなかで、その背景の一端が浮かび上がってきた。

 昨年10月初旬、金沢市内の住宅。80代の両親のもとを娘が訪れたところ、見知らぬ女性がいて床には資料が散らばっていた。娘はその女性が自分の母を「お母さん」と繰り返し呼んでいたのが気になった。聞けば、女性は大手生命保険会社の地域拠点の営業担当者。すでに何回か訪れ、母に保険に入るよう勧誘していたという。

拡大する写真・図版80代女性の外貨建て保険契約資料の一部。記者も6月下旬、この女性に直接会って契約時の様子を尋ねたが、「わからん。全く覚えとらん」との答えだった

 母は米ドル建てで運用する1400万円の外貨建て保険を契約し、同月中旬に入金していた。その後、娘は母に聞いたが保険に関する記憶はあいまいで、なぜ入金したのかも思い出せなかったという。

母の契約していた保険を調べると、思いもよらぬことが……。

 当時、母は要介護1で認知症が…

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