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 トヨタ自動車は6日、丸紅の元執行役員秘書部長兼広報部長の島﨑豊氏(60)が9月1日付で入社し、渉外広報本部フェローに就任する人事を発表した。

 島﨑氏は慶大経済学部卒。1982年に丸紅に入り、秘書畑を長く歩んだ。丸紅の勝俣宣夫(のぶお)元会長が経団連副会長を務めた時期に渉外を担当して丸紅の財界活動を支え、政財界やメディアに幅広い人脈を持つ。慶大ではホッケー部に所属し、トヨタの豊田章男社長の後輩だった。2人は親しい間柄だという。

 2011年4月から今年3月まで秘書部長を務め、15年4月以降は広報部長を兼務。16年4月から今年3月まで執行役員を務めていた。今年4月に顧問に就いたが、7月末で顧問も退任していた。

 フェローは昨年新設したポストで、「高度な専門性を持った実行部隊のリーダー」という。フェローに就くのは島﨑氏で6人目。トヨタ広報は「丸紅で培った豊富な経験を生かして、従来の慣習にとらわれない視点でトヨタを見ていただきたい」と説明する。

 島﨑氏のトヨタ幹部への転身について、財界関係者の間では、豊田社長が本格的に財界活動を始める布石ではないかとの臆測も出ている。