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 コロナ禍による小中学校の夏休みの短縮に伴い、県内の一部の自治体では給食が8月に入っても続いている。冷房のない調理室の場合、室温は40度に上る場合もある。現場はコロナ対策に加えて、食中毒の防止、調理員の熱中症防止に神経を使っている。

 千葉市美浜区の高洲第四小学校(131人)では4日、4人の調理員がこの日の給食のジャージャー麺のたれと卵スープを作っていた。180リットルの回転釜からは湯気が上がるが、衛生面から窓は開けられず、熱気がこもる。

 夏の調理室は釜の前では40度になることもある。食中毒の懸念から、他県では牛乳とパンだけの簡易メニューにするところもあるが、同小の栄養士を務める藤井香央理さんは「暑さで子どもたちの食欲がなくなっており、できる限り食べやすいものを出したい」として、カレーなど人気の献立を選んで提供しているという。

 千葉市の小学校は今年度、教室への冷房設置を終えた。だが、調理室については、建て替えを行うなどした一部の校舎を除いては冷房はないという。このため、各校は7、8月の献立から揚げ物を外すなど調理室の温度を上げないようにしている。

 同市や船橋市が対策として導入したのが、「スポットクーラー」だ。移動可能なため、好きな場所で使える。災害時には避難所となる体育館などでの使用も想定している。

 高洲第四小学校で確認したところ、送風先の温度を下げられたのは2度程度だった。ただ、現場では「高温多湿の中、体調を整え、休息できるだけでもありがたい」(藤井さん)など調理員たちからは歓迎されているという。(重政紀元)