【動画】瀬古利彦さんが斬る 東京五輪マラソンコース、5つのポイント
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 北海道大の構内も走り抜けるユニークなコースで、延期された東京オリンピック(五輪)の男女マラソンは行われる。来年8月7、8日、マラソンは、どういうコースで、どんなレースになるのか。ロサンゼルス五輪の代表で、現地でコースを確かめた日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さんに解説してもらった。(酒瀬川亮介、戸田拓、遠藤啓生)

〝七曲がり〟は曲者

 このコースの最大のポイントは、北海道大学のキャンパス内だ。幅の狭い道路で右折、左折を小刻みに7回繰り返す。この“七曲がり”とも呼べそうな曲がり角の連続は、接触や転倒などの危険があるだけでなく、集団の中の位置取りによっては、よけいな力を使うことになる。変則的な周回コースで、ここを3回通るだけに、どう走り抜けるかが勝負を左右しそうだ。

 スタートした直後は、大通公園を周回するような形で2往復する。短い距離の中で、大集団のまま、直角の曲がり角を連続で走ることになる。日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さんは「最初は位置取りが大事。密集になりやすいので、足をひねったりねんざしたりする危険性もある」と注意を促す。

 ただ、最初の大通公園を抜けると、あとは単調なコースが続く。コース南端の8キロ手前には唯一といえる緩やかな高低差20メートルほどの上りがあるが、「序盤なので、勝負にはあまり関係のない坂だと思います」と瀬古さん。

 8キロ付近から16キロあたりまではひたすら北上。ちょうど、走る選手の右側から日差しを浴びる形になり、天気がよければ厳しい暑さになる。その後に西進、いよいよ広大な北大構内に入っていく。

 キャンパス内は前半がポイント。幅が5メートルもないような狭い道路を右、左と連続して曲がっていく。道路の両脇には舗道はなく、観衆が沿道に入れるようなスペースはほとんどなさそうだ。連続する小刻みな曲がり角について、瀬古さんは「そこで(集団が)離れたり、崩れたりがあると思います。急にペースが上がっても、追いつくのに余分な力を使わないようにしないと」。

 五輪の男子マラソンは通例、百数十人が出場する。1周目でもこのあたりでは、少なくとも50人くらいの集団でキャンパス内に入る可能性が高い。このときに大事なのは、やはり位置取りだという。「多少無理してでも、いい位置にいるというのが大事。30番目くらいにいると、前がいったら追いつくのは結構つらい。やっぱり10~15番目くらいにつけていないといけない」。曲がり角で集団が伸び縮みして、後方にいると、対応するのによけいな力を使うという意味だ。

2周目の北大を抜けると30キロ過ぎに。記事後半では勝負が始まるポイントを瀬古さんが解説。優勝予想タイムまでいただきました。

「選手よ、大志を抱け」

 七曲がりを抜けると、北大キャ…

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