集団感染のクルーズ船法人を提訴 元社員が解雇無効訴え
佐藤英彬
新型コロナウイルスの集団感染が起きた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の運航会社の日本法人をめぐり、元社員3人が7日、解雇されたのは無効だとして東京地裁に提訴した。労働者としての地位確認や慰謝料などの支払いを会社側に求めている。
会見した代理人らによると、日本法人の「カーニバル・ジャパン」(東京)は6月上旬、約70人いた従業員のうち営業や予約手配などを担当していた24人に、コロナ禍で業績が悪化しているとして退職を迫った。対象者の選定基準は詳しく説明されなかったという。
会社側は退職に合意しなかった7人に6月末で解雇を通知した。そのうち3人は「連合ユニオン東京」に入り会社側と交渉したが、誠実に対応してくれないなどとして、今回提訴したという。カーニバル・ジャパンは取材に「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」としている。(佐藤英彬)
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