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 妻の誕生日には毎年バラの花束を贈っていた榊原孫八さん。筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、2017年のクリスマスイブに64歳で帰らぬ人となった。5カ月後の妻の誕生日、これまでと同じようにバラの花束が届けられた。

 2018年5月。愛知県知多市の榊原晶子さん(60)の自宅に、娘夫婦と息子夫婦、孫たちが集まって、晶子さんの誕生日を祝っていた。

 「お誕生日おめでとう」と手渡されたのは、バラの花束、イチゴのケーキ、そして革製のポーチ。

 なんでこんなにたくさんあるの?と驚いていたら、娘がこう言った。

 「全部、お父さんからだよ。去年の7月にプレゼントするように言われて、お金を預かっていたから」

 夫の孫八さんは、前年12月にALSで亡くなっていた。7月といえば話すのが難しくなり、文字盤を使って会話をし始めたころだ。

 結婚してから、毎年のように誕生日にバラの花束を買ってきた孫八さん。まさか亡くなった後にも受け取ることになるなんて。

 来年の誕生日は一緒に祝えないかもしれない、と考えていたのだろうか。

 託した時の夫の思いや、それを今日まで抱え続けてきた娘のことを思うと、胸が押しつぶされそうだった。

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 孫八さんが体の異変に気づいた…

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