拡大する写真・図版原発計画をめぐり推進派と反対派が鋭く対立する場となった石川県珠洲市役所=2020年1月16日、石川県珠洲市、白木琢歩撮影

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 関西電力が石川県珠洲市で進めた原発計画で「工作活動」がエスカレートしていく――。関電の元社員らがこう証言した。

「市民の立場になりきって書いた」

 元社員(73)は珠洲立地事務所で「議会班」に配属された。まず保守系の市議へのあいさつ回りから始めた。市議の自宅や事務所を訪ねては世間話をし、飲食を共にして信頼関係を築いていった。

 保守系の新人議員を取り込み、計画を迅速に進めるため、毎週木曜の夜に2時間、関電本店から講師役の社員を呼び、勉強会を開いた。2年間続けた。「原発の経済性、安全性、必要性を教えてもらい、これは造らんとダメだと思った」。参加した元市議の男性(79)は話す。

 市議会の定例会が近づくと、議会対応で上司に相談した。上司は、高屋地区での地盤調査が中断していることに触れ、「早期再開を求める請願書を出したらどうか」と答えたという。元社員は市内の推進派の住民団体の了承を得て、この団体の名前を借りた請願書を自分で作成した。「市民の立場になりきって書いた」と回想する。

 調査再開という目的達成に向け、元社員は市長選にも介入していきます。どのような手法だったのか。記事後半で詳しくお伝えします。

 1989年に関電が実施した地…

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