拡大する写真・図版ブラジルの先住民集落のカナネイア=AP

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 神話や世界観が失われるかもしれない――。新型コロナウイルスの累計感染者数が300万人を超えた南米ブラジルで、先住民たちが危機感を抱いている。口頭伝承で文化を継いできたが、新型コロナで長老たちが次々と亡くなっているためだ。ボルソナーロ政権が容認するアマゾン開発が違法な伐採などをうながしてきたことも、感染の危険を高めていると訴える。

 「この病気で年長者が死ねば、私たちの歴史、神話、文化、社会のすべてが消えてしまう」。オンラインでつないだカメラの向こうで、メチキチレ族のリーダー、パチョン・メチキチレさん(35)は、不安を隠さなかった。

 パチョンさんの部族は、マットグロッソ州北部に暮らす。町に出ることもあるが、基本はアマゾンの森の中で、狩猟採集を中心とした生活を続けてきた。

 先住民の間では、歴史や神話だけでなく、薬草や狩猟の方法、歌、音楽なども年長者から口頭で伝えられてきた。

拡大する写真・図版オンラインで取材に応じるブラジルの先住民リーダーの一人、パチョン・メチキチレさん=2020年6月30日、岡田玄撮影

 だが、新型コロナウイルスは高齢者ほど重症化リスクが高いとされる。ブラジルでは、これまでに少なくとも18人の先住民のリーダーが新型コロナで亡くなっており、多くが高齢だった。隣国ペルーの先住民社会でも、複数の長老が死亡している。

 パチョンさんは「年長者は、私…

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