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 2020年甲子園高校野球交流試合(日本高校野球連盟主催、朝日新聞社、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は10日、開幕する。出場32校の選手のうち、注目の投手や打者を紹介する。

 好右腕がそろった。完成度の高さでは、最速151キロの明石商(兵庫)の中森俊介(3年)が光る。昨春、昨夏と甲子園4強入りし、この世代で最も経験値の高い投手と言える。今夏はさらに、直球の制球に磨きがかかっている。

 潜在能力なら、中京大中京(愛知)の高橋宏斗(3年)だ。昨秋の明治神宮大会優勝。対戦した明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督は松坂大輔(プロ野球西武)との比較を求められ、「ストレートはこっちがいいねえ」と答えた。その最速は夏までに5キロアップして153キロに。「155キロを出したい」という目標が甲子園でかなうか。

 智弁和歌山の小林樹斗(3年)は、直球の力強さが際立つ。救援を任された和歌山独自大会では、自己最速を152キロまで更新。「中京大中京の高橋にコツを聞きにいった」というカットボールに磨きをかけており、伸びしろがありそう。

 昨夏の「胴上げ投手」となった履正社(大阪)の岩崎峻典(3年)、大分商の最速148キロの川瀬堅斗(3年)、2年生ながら最速151キロの大阪桐蔭の関戸康介も楽しみだ。

 野手では、3番に座る好打者が目立つ。大阪桐蔭の西野力矢(3年)は、昨秋の公式戦で打率4割7分6厘、3本塁打。そのうちの1本が近畿大会で明石商の中森から放った右翼への同点3ランだった。ここぞの場面で頼れる右打者だ。

 左打者なら、履正社の小深田大地(3年)だろう。昨夏も3番を打ち、全国制覇に打率3割6分で貢献。今夏はスイングから力みが消え、長打を量産している。

 中京大中京の中山礼都(らいと)(3年)は器用な左打者だ。昨秋は交流試合出場校中最多の33打点(19試合)。逆方向へ一発を打てる長打力と、追い込まれてから単打を打てる粘りがあり、穴が少ない。遊撃の守備も含めた総合力は全国トップクラスだろう。

 ほかにも、甲子園経験のある好打者が多い。

 昨夏の準優勝を4番として支えた星稜(石川)の内山壮真(3年)は、失投を見逃さずに長打にする勝負強さが光る。昨夏まで3季連続で1番を任された明石商の来田涼斗(3年)は、チームを勢いづけられる主将だ。昨春の選抜大会準々決勝で一回に先頭でアーチをかけると、九回にサヨナラ本塁打を放った。俊足巧打の代表格は智弁和歌山の細川凌平(3年)。昨夏の甲子園で本塁打を放ったパンチ力に加え、選球眼も良い。(小俣勇貴