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 2試合で0勝1敗、防御率12・86。ロッテの二木康太には後がなかった。「これでダメだったら今シーズンは終わりだ」。冷静な表情の裏で燃えていた。

 一回1死、前日まで打率リーグ2位、三振数わずか9のオリックス吉田正に対し、カウント3ボール。ここから3球連続の直球勝負に。最後は144キロでバットに空を切らせ、空振り三振に仕留めた。その後も角度のある直球を投げ込み、七回まで2失点に抑えつつ7奪三振を記録した。

 大事な場面で勝てなかった。昨年9月24日。3年ぶりとなるチームの勝ち越し、そして、クライマックスシリーズへの逆転出場がかかるペナントレース最終戦で、二回途中5失点と打ち込まれた。目の前で西武に胴上げを許した。今年6月30日の楽天戦でも二回をもたずに6失点し、チームの連勝を8で止め、翌日に2軍落ちした。

 軸足で地面を強く蹴れるようフォームを修正し、190センチの背丈を生かした球に力が伝わるようになった。1軍復帰戦だったこの日勝てなければ、自身の立場も危うくなるだけでなく、チームは勝率5割に逆戻りするところだった。今季初勝利に、「ホッとしている」と汗をぬぐった。

 昨季チーム最多の計128回3分の2を投げ、ローテーションの中心として期待されていた25歳。オフに、自主トレをともにした先輩の涌井から背番号「18」を受け継いだ。頼りにされるエースをめざし、ここが再出発の一歩になる。(室田賢)

 井口監督(ロ) 「連打で点を取ってくれているし、後半に若い選手もどんどん出られている。本当にいい戦いができた」

 マーティン(ロ) 三回に2試合連続本塁打。「早いイニングで追加点を挙げたかった。先発の二木が自信を持って投げるために、あの本塁打は良かった」

 西村監督(オ) 四回途中で降板したK―鈴木について「チームとしてもそうですし、もっと長いイニングを投げてほしかった。今日の内容では……」と苦言。

 K―鈴木(オ) 四回途中で被安打10、7失点。「このような結果になってしまい、申し訳ないということしかありません」