【動画】「#みんなで栄冠」に参加する短大生の河合祐花さん=高木文子撮影
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 新型コロナウイルスの影響で中止となった第102回全国高校野球選手権大会。開会式が行われる予定だった10日に、全国各地からリモートで大会歌「栄冠は君に輝く」を合奏しよう。そんな企画「#みんなで栄冠」(朝日新聞社主催)に、県内から大垣女子短期大学2年の河合祐花さん(20)が参加する。

 河合さんの母校、作新学院高校(宇都宮市)は甲子園で夏2回、春1回優勝した強豪校。自身も吹奏楽部員として、3年連続で夏の甲子園のアルプス席で演奏した。担当はピッコロで「すっごく高い音が鳴って、気持ちがよかった」。県大会とは異なる球場の熱気にも圧倒され、「入り口に着いただけで、鳥肌がバァッと立つ感じがした」という。

 後輩たちにも、あの熱気を味わって欲しい。そんな思いはコロナ禍で吹き飛ばされた。野球も吹奏楽も全国大会が中止。目標を失った後輩たちを思うと、いたたまれなかった。

 そんな時、母校の吹奏楽部がリモート演奏する動画を公開した。「リモートだからって妥協していない、きれいなサウンドだった。高校生ってすごい」。逆に励まされたという。

 7月下旬、SNSで「#みんなで栄冠」の合奏企画を知り、その日のうちに参加を決めた。「コロナで先の見えない中、頑張っている高校生や中学生に勇気をもらった。恩返しできれば」との思いからだ。本番に向け、短大で始業前に30分は練習しているという。

 河合さんは高校1年時、仲間たちと甲子園で全国制覇の喜びを分かち合った。それでも、一番心に残るのは最後の夏だ。2018年、大会を制した大阪桐蔭と初戦で対戦し、1―3で敗れた。スタンドでは3年生の野球部員が涙を流し、グラウンドと応援席は一体感に包まれていた。

 現在、短大で金管楽器や木管楽器の修理を学ぶ河合さんは将来、音楽業界への就職を目指すという。「楽器を修理して、高校生や中学生の青春を支えられたら素敵だな」。今回の合奏については「知らない人同士だけど、みんな高校野球に興味があって参加している。心は一つだと思う」と笑顔をみせた。

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 「#みんなで栄冠」では、参加者が再生しながら演奏する「本番用動画」を公開している。高校野球情報サイト「バーチャル高校野球」から視聴できる。(高木文子)

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