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 タイの警察当局は7日、同国で続く反政府集会のリーダー格の一人で、人権派弁護士のアノン氏を扇動などの疑いで逮捕した。20代の別の民主活動家も逮捕しており、収束の兆しが見えない反政府集会を萎縮させるのが狙いとみられる。2人は8日になって保釈されたが、集会の中心となっている若者らは反発を強めており、反政府の動きが勢いづく可能性がある。

 逮捕されたアノン氏は7月中旬から各地で続く集会で演説し、強権的なプラユット政権や体制への批判を強めていた。バンコクでは8日夕、政府に抗議する大規模な集会が開かれ、参加者らは「政府は恐れを抱かせて集会をやめさせようとしているが、我々は戦い続ける」などと訴えた。

 一連の反政府集会で参加者らは、議会の解散と総選挙、昨年まで続いた軍事政権下で定められた憲法の作り直しなどを求めている。(バンコク=貝瀬秋彦)