ゲームの家庭教師サービス 不登校のころの体験が契機に

藤野隆晃
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 高校在学中に起業し、イベント運営などにかかわってきた小幡和輝さん(26)は昨年、習い事としてゲームをビデオ通話で学べるサービス「ゲムトレ」を立ち上げた。きっかけは不登校だったころの体験。ゲームを活用し、その後の人生に生かす手助けを目指している。

 小学2年から中学卒業まで学校へ行かず、ゲーム漬けの日々を送った。総プレー時間は3万時間を超えた。勝つことで自信を深め、ゲームを通じたつながりが支えとなり、「救われた」。その経験をもとに昨秋、ビデオ通話で攻略法などを教える家庭教師サービス「ゲムトレ」を立ち上げた。

 和歌山県出身。小学校で集団生活になじめず不登校になり、ゲームに没頭した。テレビゲーム「信長の野望」で歴史にはまり、対戦型のカードゲーム「遊戯王」で仲間ができた。技術や戦略次第で年上にも勝てると知った。

 定時制高校2年の時に誘われてイベント運営に携わった。仲間を集め、アイテムをそろえ、ゴールを目指す。「まるでゲームのようだ」。イベント会社を起業して「高校生社長」になった。和歌山大に進み、全国イベント「#不登校は不幸じゃない」で発起人を務めた。

 ゲムトレでは、大会で好成績を収めた約25人のゲーマーを講師役に、子どもを中心に約100人を指導する。自ら考えることやコミュニケーションの大切さを伝える。ゲームの大会にも挑戦させ、自信をつけさせる。

 香川県ゲーム依存症対策の条例が成立するなど批判の声もあるが、「使い方次第」と言い切る。「意味のある時間を過ごせば後で生きてくる。ゲームは人生の役に立つ」藤野隆晃