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(8日、長野独自大会 飯山 3 - 2 上田西)

 1点を追う五回裏1死二塁、飯山の9番・馬場ひろと(3年)が1球目の直球を左翼線へはじき返した。「ファウルかな」。一塁へ軽めに走り出すと、ベンチが盛り上がっている。気づくと同点の適時二塁打。塁上で笑顔がはじけた。

 ユニホームをゆるめに着こなし、「かっこいいから」とズボンを腰まで下げた「腰パン」を貫く馬場。どんな打席でも「打てればいいなくらいの気持ち」で、気負うことはない。

 準々決勝では長短打3本を放ち、本塁を2回踏んだ。さらにこの日の起死回生の一打。秘訣(ひけつ)を聞くと、「プロ選手をまねして、打つ前に左足でステップを踏んだこと」だそう。タイミングが取りやすくなったという。「最初はふざけてただけなんですけどね」

 あこがれは去年の主将・大川陸。「どんな劣勢でもなんとかしてくれる打者」といい、決勝でも下位からチームを支えたいと話す。もう一つの目標は、負けたら丸刈りにすると公言していた髪の毛を伸ばし続けること。「佐久長聖に勝ってツーブロックにします!」(里見稔)