【動画】キャンプ場の防犯カメラにゴミ箱をあさるクマが映っていた。女性を襲ったクマとは別の個体とみられる=小梨平キャンプ場提供
[PR]

 北アルプスの玄関口、上高地(長野県松本市)の小梨平キャンプ場で9日午前0時ごろ、テントに泊まっていた東京都内の50代女性がクマに襲われ、右足に10針縫うけがをした。数日前からクマの目撃情報が相次いでおり、捕獲されるまでキャンプ場は閉鎖となった。

 現場は、上高地の観光名所・河童(かっぱ)橋にほど近い。キャンプ場を運営する日本アルプス観光(同県松本市)によると、上高地でのクマによる人身事故は、記録が残る限り初めてという。

 環境省上高地管理官事務所によると、女性は4人グループで訪れ、1人用テントに宿泊していたところ、クマにテントごと引きずられ、右足を爪でひっかかれたという。成獣のツキノワグマとみられ、テント内の食料を狙ったらしい。他のテントも襲われたが、ほかにけが人はなかった。

 同省はキャンプ場にわなを仕掛けてクマを捕獲する方針で、職員らが見回りを強化する。また、上高地を訪れる観光客らに注意を呼びかけている。(近藤幸夫)