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 御園座(名古屋市中区)が11日、約5カ月ぶりに公演を再開する。新型コロナウイルスの影響で内定を取り消されるなどして就職がかなわなかった学生を対象に、御園座が4月に選考し採用した新入社員も、再開の日を心待ちにしていた。

 公演再開を待つ新入社員は志牟田(しむた)ゆきのさん(22)。岐阜出身で名古屋芸大で舞台を支えるプロをめざすコースで学んだ。東京都内の舞台大道具の会社で仕事が決まっていたが、感染拡大の影響で舞台関係の仕事が激減。契約できない状況で、入社を断念した。

 御園座の4月の特別選考で採用され、出演者やスタッフの手配などを担う「制作部」に配属。再開までの間は過去の資料を読み込み、先輩の指導を受けた。

 再開の演目は「夏休み! 吉本新喜劇&バラエティ公演」。志牟田さんは、毎日昼の弁当手配と、出演者や裏方の体調管理を担う。吉本新喜劇の団員らは出演者が1週間同じで、毎日弁当を食べる。先輩社員からは「食は舞台をつくる人たちの気持ちを左右するもの」と教えられた。メニューが偏らないように考え、弁当を発注する。

 大学時代から数々の舞台を支えてきた志牟田さんは「お客さんの拍手やカーテンコールを舞台袖からみるとすがすがしく感じる。つらいことがあっても、その瞬間のために頑張れる」。これからの御園座の公演でどんどん仕事を学んでいきたいという。

 公演は感染防止対策で座席数を制限し、11~16日に計11回の公演がある。(小原智恵)

御園座の「夏休み!吉本新喜劇&バラエティ公演」

 吉本新喜劇は、座長・辻本茂雄、水玉れっぷう隊・アキや五十嵐サキらが出演する。バラエティ公演として、オール阪神・巨人、中川家、ゆりやんレトリィバァらが日替わりで登場する。

 初日の11日のみ午後3時開演。12~16日は午前11時と午後4時開演。A席7千円、B席5500円。御園座ホームページ(https://www.misonoza.co.jp/別ウインドウで開きます)やチケットセンター(052・308・8899)などで購入できる。