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 昨年7月の参院選をめぐり、前法相で衆院議員の河井克行被告(57)=公職選挙法違反罪で起訴=から現金を受け取ったとして、市長2人が相次いで辞職したことに伴う広島県内の2市長選が9日投開票され、いずれも30代の新顔候補が当選を決めた。

 このうち安芸高田市長選は、無所属新顔で元銀行員の石丸伸二氏(37)が前副市長の竹本峰昭氏(66)を破り、初当選を決めた。

 同市は、克行議員の選挙区である衆院広島3区にある。前市長の児玉浩氏(57)は6月、克行議員から現金計60万円を受け取ったと認め、「反省を示す」として丸刈り姿で会見した後、7月3日に辞職した。

 石丸氏は児玉氏の現金受領を受けて、「新しい政治を始めよう」をスローガンに立候補。「コンプライアンスの徹底」や、産業創出などを訴えた。

 竹本氏も児玉氏を「政治不信を招いた」と批判する一方で、「行政の継続」も強調。事務所開きには児玉氏も出席し、竹本氏は後継ではないとしつつ「託せる人」と話していた。

 三原市長選は、一般社団法人代表理事の岡田吉弘氏(35)=自民推薦=が元市議ら3人を破った。

 三原市を拠点に子ども向けのプログラミング教室などを運営してきた岡田氏は、情報公開の徹底などを主張。元市議の荒井静彦氏(68)は3年前にも立候補し、今年6月末に辞職した前市長の天満祥典氏(73)に敗れた。今回の選挙戦では「金権政治を断つ」などと訴えた。(東谷晃平、北村哲朗)