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(9日、滋賀独自大会 近江10-0瀬田工)

 プロ注目の投手の夏は、準々決勝で終わった。

 瀬田工の小辻鷹仁(たかと)投手(3年)は、6点差をつけられた二回途中からリリーフ登板したが、近江打線の勢いを止められずに、予想外の5回コールド負けを喫した。

 入学時は最速120キロほどの投手だった。しかし小椋和也監督が上半身の柔らかさを見込んだ通り、高校で着実に力をつけた。1年夏からベンチ入り。体重も入学時から15キロ以上増え82キロに。6月の練習試合で、最速147キロを記録するプロ注目の右腕になった。

 今大会では、様々な投球術を見せてきた。1回戦は威力ある直球で押し、13三振を奪って完投した。

 2回戦は序盤に直球狙いの相手に2失点したが、小椋監督の助言も受けた中盤以降は、変化球主体に切り替えて無安打に抑えた。8日の3回戦では制球重視でテンポ良く投げ、ピンチで再登板した九回を含む計6イニングを93球で無失点に抑えた。

 この日は連投回避のため外野手で先発。それでも、「行けと言われたらいつでも行く」気持ちだった。

 劣勢の展開に「抑えて流れを持ってくる」とマウンドに上がったが、変化球を見極められ、甘い球は確実に内野の間を抜かれた。

 志望進路はプロ。「変化球の精度を上げ、皆があこがれるような選手になりたい」と、次の舞台での活躍を誓った。(安藤仙一朗)