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 いま世界は、どう新型コロナウイルスと闘っているのだろう――。

 東京都世田谷区で暮らす渡部康子さん(87)の朝は、あらゆる報道や情報を見比べることから始まる。

 日本だけでなく、娘や孫が住む外国の状況も追う。新聞を読み、ネット情報を確認。時には、ビデオ通話で家族や友人に現地の状況を聞くこともある。

 科学的な根拠は? 扇動的な要素はないかな?

 「よい判断をできるような訓練を心がけています」

 よい時代になったものだ、と思う。振り返れば戦時中、情報は大本営発表しかなかった。いつ聞いても「我が皇軍向かうところ敵なし」。国民学校の黒板には地図が貼られ、日々、ピンを刺していった。「ここでも勝った」「ここも占領した」

 警報が響く真夜中の防空壕(ごう)で、幼心に考えた。「ニューヨークの人も、防空壕で怖がっているのかしら」

未知の感染症におびやかされ、窮屈な暮らしが続く今年の夏。75年前、今よりはるかに苛烈(かれつ)な夏があった。「あの夏」を知る人たちは、この夏をどんな思いで見つめるのか。記者がたずねた。

 疑問も口に出せない、何が正し…

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