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 新型コロナウイルスの影響で中止になった全国高校野球選手権の大会歌「栄冠は君に輝く」を全国各地で一斉に演奏しようというイベント「#みんなで栄冠」(朝日新聞社主催)があった。選手権大会の開会式があるはずだった10日午前、新潟県内でも参加者がそれぞれの思いを演奏に込めた。

 新潟市西蒲区の内藤祐子(さちこ)さん(53)は、近くの上堰潟(うわせきがた)公園で音階のある打楽器スチールパンを数分間演奏し、スマートフォンで撮影した。昨年夏、巻高校3年生だった長男の周(あまね)さん(18)が高校野球新潟大会の開会式で背番号7をつけて入場行進。その様子をハードオフ・エコスタジアム新潟のスタンドから家族で見守り、感動した。今年、同じ晴れ舞台を経験できなかった選手らをかわいそうに思い、励ましたいと参加を決めたという。

 「野球部に限らず、大会中止で中高生は悔しい思いをしていると思う。これぐらいしかできないが、この行進曲に合わせるように気持ちを前に進めてほしい」

 柏崎翔洋中等教育学校3年(中学3年)の山崎靖加(しずか)さん(14)は柏崎市の自宅でクラリネットを吹いた。1年生から吹奏楽部。「大会がなくなって落胆する高校生の姿をテレビなどで見たので、元気づけたい思いを込めた。練習よりうまくできたと思う」と話した。

 10日に全国で参加者が撮影、投稿した動画の一部は、高校野球情報サイト「バーチャル高校野球」とユーチューブチャンネル「ブカピ 部活ONE」で公開される予定。(高浜行人)