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 今年5月、アメリカ・ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが、後ろ手に手錠をかけられ、身動きできない状態で白人警官にひざで首を圧迫され、窒息死させられる衝撃的な事件が起きました。これをきっかけに、黒人に対する人種差別に抗議する運動が世界を席巻しました。「Black Lives Matter!(黒人の命も大事! 以下BLM)」。そう連呼しながらデモ行進する人々の姿が、世界中のメディアで報じられました。

 日本で暮らす記者(31)も、BLMのうねりを感じました。スマートフォンのSNSアプリが、抗議への賛意や共感を示すハッシュタグ「#BlackLivesMatter」がついた投稿であふれたのです。もちろん、差別をなくそうと多くの人々が動くのはいいことだし、私も差別はしたくないと思っています。けれど、正直なところ、私は今まで黒人の友達を持ったことがないせいか、BLMにはなんとなく距離を感じていました。

 そんな中、ネットで気になる動画を見つけました。投稿したのは日本で活躍するアメリカ出身の黒人歌手、クリス・ハートさん(35)です。クリスさんは動画で、アメリカで黒人が抱く生きづらさや、来日して感じる黒人に向けられた偏見について語っていました。日本人女性と結婚し、2017年に日本国籍を取得したクリスさん。日本で暮らすアメリカ出身の黒人として、BLMをどう見ているのか。オンライン取材で尋ねました。

Chris Hart 1984年8月生まれ。アメリカ・サンフランシスコ出身。2009年に来日し、13年に「home」でメジャーデビュー。17年に日本国籍を取得した。18年から活動を休止していたが、今年から再開。8月末からコンサートツアーで東京や大阪など全国5カ所をめぐる。日本人の妻との間に3人の子どもがいる。

――どうしてBLMについて発信しようと思ったんですか?

 正直、最初は話さないほうがいいと思っていました。日本ではあまり詳しく知られていないだろうと思っていたんですが、タレントのローラさんや渡辺直美さんたちが、BLMの関連情報をSNSでシェアしていることに気づきました。日本にも黒人の問題に気付いて、力になりたいと思ってくれる人がいました。それなら僕は黒人だからこそ、自分の口で説明したいと思いました。

 「もっとBLMについて知りた…

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