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 富山の霊山・立山に現れ、疫病退散にご利益があると伝わる霊獣「クタベ」。その姿をかたどった銅像を高岡銅器の職人らが作った。売り上げの一部は豪雨で被災した地域などに寄付する予定という。

 今年3月、水木しげるさんが描いたイラストがツイッター上で紹介されて話題になったばかりのクタベ。富山県立山博物館によれば、顔は人、体は獣の姿だ。立山に薬種を採りに来た人の前に現れて疫病の流行を予言したといい、「私の姿を見れば難を逃れられると話した」との言い伝えが江戸時代に広まったという。

 このクタベに着目した射水市の原型師・仏師の丸山達平さん(44)が、高岡市の漆器販売「漆器くにもと」の国本耕太郎さん(48)、同市の鋳造メーカー「平和合金」に持ちかけ、製作に取りかかった。「富山のものづくりの力を生かし、コロナ禍の希望になるものを作りたかった」という。

 モチーフには、同一視されることもある中国の神獣「白沢(はくたく)」もとり入れた。もともと高岡銅器となじみがある獅子の特徴も加え、全長20センチ、幅9センチ、高さ10センチで、勇ましい姿になった。

 専用の台座とセットで1体4万5千円(税抜き)。高岡市の国宝・瑞龍寺が授与している疫病退散のお札も同封する。商品は8月1日から「漆器くにもと」(高岡市小馬出町)と同店のウェブサイト(http://www.kunimoto-japan.com/別ウインドウで開きます)で販売中。(竹田和博)