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 首相が主催する内閣の公的行事「桜を見る会」の2006年の招待者名簿が国立公文書館で11日までに開示され、「60」の整理番号がつく招待者の「備考表彰等」の欄に、いずれも「総理」と記されていることが分かった。65には「官房長官」、66には「官房副長官」が書かれていた。

 会のあり方が批判を浴びていた昨年12月、安倍政権は、60番台は官邸や与党の推薦で招待された人と説明したが、60が首相の推薦枠とは認めていない。ただ、05年の政府資料でも首相推薦の招待者が60と区分されていたことが分かっており、同じ整理番号を歴代使ってきた可能性もある。

 首相推薦枠をめぐっては、オーナー商法で行政指導されたジャパンライフの元会長に届いたとされる15年の招待状に「60」の記載があり、安倍晋三首相が推薦したかどうか、野党が昨年の臨時国会などで追及していた。だが、政府は、資料が既に廃棄されていることを理由に挙げ、野党などが求める調査を拒否し続けてきた経緯がある。

 06年当時は小泉政権。名簿は、内閣府が作成し、約180ページあった。10年度に同府から公文書館に移管されたもので、招待者一人ひとりの氏名、役職、住所などとともに、それぞれ整理番号が振られている。名簿は公開されたが、国会議員や公務員などの公職者以外は、氏名や役職もほぼ黒塗りだった。黒塗りとなった理由について、公文書館は「特定の個人の識別につながる情報が含まれるため」などと説明した。(菅原普)