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 日本初の100メートル9秒台に加え、昨年は数時間の間に日本新記録が三つも生まれた競技場がある。その名は福井県営陸上競技場。地方の競技場でなぜこんなにいい記録が出るのか。

走り幅跳びでは新記録連発

 昨年8月、同競技場で行われた陸上のナイター大会「アスリート・ナイト・ゲームズ(ANG)イン福井」。昨年から新設された大会は、信じられない記録ラッシュで会場が沸いた。

 男子110メートル障害では、高山峻野(ゼンリン)が13秒25で日本新。同走り幅跳びでも、橋岡優輝(日大)が27年ぶりの日本新となる8メートル32をマークすると、その直後には城山正太郎(ゼンリン)が、橋岡の記録をさらに更新する8メートル40を跳ぶなど驚異的な記録ラッシュ。女子100メートル障害でも寺田明日香(パソナグループ)が13秒00の日本タイ記録で走った。あえて夕方のいい風を狙ってレースを実施したが、その狙い通りとなった。

 同競技場の通称は「9・98スタジアム」。2017年9月、桐生祥秀(当時東洋大、現日本生命)が男子100メートルで、日本人で初めて10秒の壁を破る9秒98の日本新を樹立したことを記念して名付けられた。この日本新によって桐生だけでなく、この競技場自体も脚光を浴びることになった。

 日本海に近いこの競技場は北側からの海風が強めに吹く。200メートルまでの短距離種目や走り幅跳び、三段跳びでは、追い風が2・0メートルを超えると追い風参考記録となる。ホームストレートが北側からスタートし、南側にフィニッシュするように建てられているため、これまでは追い風が強すぎて、参考記録ばかりで公認記録にならないことが多かった。

偶然の産物だった

 ところが、そんな競技場が一変する出来事があった。

 18年の福井国体に向けて競技…

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