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 北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が水害に見舞われた南西部を視察した際、自らハンドルを握って集落を訪れたと報じた。このパフォーマンスには、国民向けに正恩氏の行動力をアピールする狙いがありそうだ。

 同通信によると、正恩氏は6、7の両日に黄海北道銀波郡を視察。北朝鮮メディアは、正恩氏が路上にとめたSUV(スポーツ用多目的車)の運転席に座ったまま、車外にいる幹部らに指示を出す様子を伝えている。

 韓国に住む北朝鮮の元高官は、このSUVは「正恩氏が視察などで乗っているトヨタ自動車の高級車ブランド『レクサス』だ」と語った。

 韓国統一省によると、北朝鮮では1~6日、年平均の降水量に迫る規模の豪雨に見舞われた地域があったという。北朝鮮の労働新聞は11日付で、正恩氏が視察した黄海北道で「農耕地が水につかり、少なくない被害が出た」と報じている。(ソウル=神谷毅)