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 楽天が11日発表した2020年6月中間決算は、純損益が274億円の赤字(前年同期は1002億円の黒字)で、中間決算では11年以来、9年ぶりに赤字に転落した。営業損益も207億円の赤字(同1118億円の黒字)だった。本業のネット通販は堅調だったが、4月に本格参入した携帯電話事業の費用がかさんだ。

 コロナ禍に伴う「巣ごもり消費」の影響で、売上高は前年同期比15・7%増の6787億円と過去最高になった。楽天市場など物販のネット通販の流通総額は48・1%増、楽天カードなど金融事業の売上高も19・5%増と好調だった。一方で楽天トラベルやスポーツ事業は落ち込んだ。

 携帯電話事業の契約申し込み数は6月末に100万を突破したが、基地局建設などの投資がかさんでいる。同社は今後も基地局建設を加速し、26年3月までに人口カバー率を96%にする計画について、5年前倒しをめざすとした。オンラインで会見した三木谷浩史会長兼社長は「当初、建設が遅れているとご心配をおかけしたが、爆発的なスピードで進んでいる」と述べた。(栗林史子)