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 約1億年前の琥珀(こはく)から見つかった「世界最小級の鳥化石」について、中国と米国、カナダの研究チームが論文を取り下げた。今年3月に科学誌ネイチャーで発表したあと、トカゲやヘビの仲間ではないかと発表を疑問視する指摘があった。チームは指摘の一部に反論しているが、「系統的な位置付けに疑いが生じた」ことを理由に取り下げることにしたという。

 化石は、白亜紀の琥珀に入っていたくちばしのある小動物の頭部で、チームは学名を「目と歯の鳥」という意味の「オクルデンタビス・カウングラアエ」と名付けた。ところが、発表後まもなく、同じ化石のCTスキャンデータを解析した中国と豪州のチームが、目の周囲の骨や歯の特徴から、トカゲやヘビの仲間である可能性が高いと異議を唱えた。化石が本当に鳥なのか、議論になっていた。

 現在、同種の動物とされる別の標本も調べられており、新たな系統的位置を示す複数の論文が今後発表される見通しだ。なお、学名については、早く発表されたものが優先されるため、このまま有効となるとみられる。(米山正寛)