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 台湾を訪問中の米国のアザール厚生長官は11日、台北市内で講演し、中国・武漢で新型コロナウイルスによる肺炎が広がり始めた当初、「北京(中国政府)は情報の共有に抵抗し、医師の口をふさいで、世界的な対応を遅らせた」と述べ、中国側の対応を厳しく批判した。

 台湾大学の公共衛生学院で講演したアザール氏は、「中国共産党には、国際社会に警鐘を鳴らし、世界と共にウイルスと闘う機会があったがそれを選ばなかった」とも非難し、「もしコロナウイルスが台湾や米国に現れていたら、すみやかに衛生当局に報告され、知り得たことは専門家や社会と共有されていた可能性がある」と主張した。

 中台の対立により、台湾が世界保健機関(WHO)総会にオブザーバー参加できずにいる点については、「世界的なパンデミックに対応するうえで、非合理的で、逆効果をもたらす判断だ」と指摘した。

 アザール氏は9日に台湾を訪問し、10日に蔡英文(ツァイインウェン)総統と会談。米台関係の強化をアピールしており、中国側は反発している。(台北=西本秀)