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 子どもの癌(がん)で最も多い「急性リンパ性白血病」のうち、難治とされるタイプの弱点を見つけたと、愛知医科大や国立病院機構名古屋医療センター、名古屋大などの研究チームが発表した。この弱点を攻撃する薬が見つかれば、治療につながると期待される。

 急性リンパ性白血病は、白血球の一種のリンパ球が異常に増える病気。研究チームは、遺伝子の異常で病気になる「MEF2D」と呼ばれるタイプで、リンパ球の中で五つの「転写因子」という物質が働き、互いの働きを強め合う回路があることを突き止めた。その回路が成り立つために欠かせない信号を遮断する実験をしたところ、リンパ球の増加が止まったという。

 研究チームの都築忍・愛知医科大特任教授(造血器腫瘍(しゅよう)学)は「回路のどこかで信号を遮断することができれば、治療ができる。遮断する薬の候補は、すでにほかの病気で使われている。急性リンパ性白血病の治療にも応用できるのではないか」と期待している。

 米専門誌に論文(https://bloodcancerdiscov.aacrjournals.org/content/1/1/82別ウインドウで開きます)が掲載された。(木村俊介)