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 関西の鉄道大手6社の2020年4~6月期決算が12日出そろった。コロナ禍による鉄道利用の減少で、最終のもうけを示す純損益は各社とも四半期ベースで軒並み赤字に転落し、4社は過去最大の赤字幅だった。先行きが見通せず、21年3月期の業績予想は全社が未定とした。

 阪急阪神ホールディングス(HD)が12日発表した20年4~6月期決算は、純損益が189億円の赤字(前年同期は213億円の黒字)だった。営業損益も132億円の赤字(前年同期は308億円の黒字)となり、四半期ベースで最大の赤字幅になった。

 売上高は前年同期比40・5%減の1112億円。鉄道・バス部門が47・6%減になったほか、エンターテインメント部門も84・7%減に落ち込み、それぞれ営業赤字に転落。宝塚歌劇団の公演中止や、プロ野球開幕が遅れ、阪神甲子園球場での阪神タイガースの試合がなかったことが大きかったという。旅行やホテルの分野も振るわなかった。

 阪急阪神HDによると、コロナによる減収は875億円で、営業損益を465億円押し下げたという。「コロナ禍で事業の見通しが立てにくくなっている」として、21年3月期の業績予想の公表を見送った。

 大阪メトロが11日発表した20年4~6月期決算も売上高が前年同期比42・4%減の271億円、純損益は39億円の赤字(前年同期は58億円の黒字)で、四半期ベースでは18年4月の民営化後、初めての赤字となった。

 関西の鉄道大手ではJR西日本、京阪HD、近鉄グループHDの純損益が四半期ベースの決算を公表以降、過去最大の赤字幅になった。南海電気鉄道も営業赤字が過去最大となり、いずれも厳しい経営環境が続いている。(神山純一)

関西鉄道大手6社すべてが純損失に転落した

         売上高          純損失

JR西日本    1633(▼55.3)   ▼767

近鉄グループHD 1139(▼62.1)   ▼239

阪急阪神HD   1112(▼40.5)   ▼189

京阪HD      441(▼45.1)   ▼ 34

南海電気鉄道    437(▼19.5)   ▼ 25

大阪メトロ     271(▼42.4)   ▼ 39