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 北朝鮮の朝鮮労働党は、金正恩(キムジョンウン)党委員長の司会で党政務局会議を開き、党中央委員会への新たな部署の設置を検討し、党や政府の幹部の活動について協議した。党首脳が集まって開く政務局会議の開催を北朝鮮が公表したのは初めて。5日に開催し、6日に朝鮮中央通信が報じた。

 北朝鮮の内部事情を知りえる関係者によると、正恩氏は昨年8月、年配の職員をリストラして若手を増やし、行政組織の効率化を行うよう指示した。新たな部署の設置や幹部の活動の改善は、こうした「行政改革」の一環とみられる。

 会議で正恩氏は、新型コロナウイルスの拡大防止のため封鎖した開城市に、食糧や生活保障金を特別支援することも指示した。

 北朝鮮は7月末、韓国から開城に戻った元脱北者が新型コロナに感染している疑いがあると発表し、防疫のための「国家最大非常体制」に移行した。ただ、感染者はゼロと訴え続けている。特別支援には、正恩氏が住民に配慮する姿勢を国内にアピールする思惑があるとみられる。(ソウル=神谷毅)