拡大する写真・図版東京駅に向かう人たち。周辺の丸の内のオフィス街の住所は千代田区丸の内だ=2020年4月9日午後4時52分、東京都千代田区、瀬戸口翼撮影

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 皇居や国会、省庁が所在し、日本の中心ともいえる東京都千代田区。そこで、石川雅己区長が区議会を解散すると言いだし、議会も欠席。新型コロナウイルス対策を話し合う区議会が空転する騒ぎにまでなった。前代未聞となった「議会解散騒動」を担当記者が振り返った。

 「区長、議会に出席してくださいよ」。7月末、区長室前で、複数の区議が石川区長に詰め寄った。予算特別委員会に区長と区幹部が姿を見せず、議案の審議がストップしていた。

 だが、石川区長は「みなさんはすでに失職している。区議会は存在しません」と繰り返し、出席を拒み続けた。議会は審議の中断を余儀なくされた。

拡大する写真・図版千代田区議会と対立した石川雅己区長(中央)=2020年7月29日、千代田区役所、大山稜撮影

 議会を傍聴に訪れた区民の男性は「新型コロナ禍の今、こんなことでもめている暇があるのか。情けない」とあきれた。

 なぜ、こんな事態に陥ったのか。

 発端は、石川区長の「マンション購入問題」だった。区長は2018年に区内の高層分譲マンションの一室を、一般に販売されない「事業協力者住戸」の枠で家族と共同購入した。

国会、官邸、最高裁、皇居、丸の内のオフィス街もある東京都千代田区。この自治体で起きた議会解散騒動で見えてきたものを考えます。

 実は、このマンションは、区か…

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