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 京都市で昨年11月、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者が死亡し、女性に頼まれて薬物を投与したとする嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、京都地検は13日、大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市泉区=と、山本直樹容疑者(43)=東京都港区=を同罪で起訴した。

 京都府警によると、2人は昨年11月30日午後5時半ごろ、ALSの女性患者(当時51)が暮らす京都市中京区のマンションを訪れ、女性の依頼で鎮静薬を投与し、急性薬物中毒で殺害した疑いで逮捕されていた。2人は女性の主治医ではなかった。

 死因は急性薬物中毒で、女性の胃から鎮静作用がある「バルビツール酸系」の薬物の成分が検出された。女性がふだん使っていない薬物の成分だった。女性は事件の約1年前、ツイッター上で大久保容疑者と知り合い、「安楽死」をめぐるやり取りを重ねていたとみられる。昨年11月に大久保容疑者から山本容疑者の口座を伝えられ、同月下旬に計130万円を振り込んだとされる。主治医に「山本医師のところに移りたい、紹介状を書いてほしい」とも伝えていたという。

 府警は女性のパソコンなどを解析。大久保容疑者が一連のやり取りを消去するよう女性に指示していたことが確認された一方、大久保容疑者が自身の名前を名乗った形跡はみられなかったという。大久保容疑者は事件当日に女性宅を訪れた際も、山本容疑者とともに偽名を使っていたという。