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 大手信販会社オリエントコーポレーションの飯盛徹夫社長が朝日新聞のインタビューに応じ、金融とITを融合させた「フィンテック企業」と、積極的に協業する考えを示した。フィンテック企業が「○○ペイ」などの決済サービスを通じてクレジットカードのビジネスに参入する機会が増えており、与信審査や債権の回収をオリコが担う形を想定している。

 飯盛氏は「与信判断と回収が弱いと(クレジットカード事業では)全然もうからない」と指摘。そのうえで、「(オリコの)審査モデルは他の追随を許さない。(他社に)提供することは十分に可能だ。我々と協業すれば、より収益性は高まる」と述べた。

 オリコはすでに、無料通信アプリのLINE(ライン)が提供する個人向けローンサービス「LINE Pocket Money」で、与信の審査ノウハウを提供。オリコのグループ会社が、利用者の滞納などによる未払い債権の回収を担っている。こうした取り組みを他社にも広げる考えだ。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、事業のデジタル化も急ぐ。現在、オリコは1100万枚のクレジットカードを発行している。かざすだけで決済ができる非接触型のクレジットカードは6割弱にとどまっており、これをさらに普及させる。働き方では、本社に勤務する社員の5割を在宅勤務とすることをめざすほか、クレジットカードの受け付けや審査の自動化も進めていく方針だ。(笠井哲也)