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 昨年7月の参院選をめぐる買収事件で、地元議員らに現金を渡したとして公職選挙法違反の罪で起訴された前法相で衆院議員の河井克行被告(57)が近く始まる裁判で、無罪を主張しつつ、検察が地元議員らとの間で違法な「司法取引」をしたとして、裁判を打ち切る公訴棄却を求めることが、関係者への取材でわかった。

 克行議員は、妻で参院議員の案里被告(46)を当選させるため、地元議員ら100人に計約2900万円を渡したとして7月8日に起訴された。公判は起訴から100日以内の判決をめざす「百日裁判」で、起訴から30日以内に初公判を開くとされるが、期日はまだ決まっていない。

 関係者によると、克行議員は多くの議員らへの現金提供を認めた上で、「買収目的ではなかった」と無罪を主張。さらに、検察が地元議員ら100人全員の刑事処分を見送ったのは「同様の事案と比べても著しく均衡を欠く。公選法は司法取引の対象外なのに違法な裏取引をした」と指摘し、起訴は「公訴権の乱用」と主張するという。

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 東京地裁は13日、克行議員と案里議員の保釈を認めない決定を出した。弁護人が7日、2回目となる保釈請求をしていた。