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 東京都内で最初の感染者が確認された1月24日から半年あまり。新型コロナウイルスの感染拡大は、年間約3千万人の観光客が訪れいていた東京・浅草にどんな変化をもたらしたのか。記者が歩いた。(川嶋かえ)

 今月12日、雷門前や仲見世商店街では和服姿の若者や日傘を差した観光客がゆったりと歩いていた。肩がぶつかるほどの混雑ぶりはない。江戸川区の会社員の女性(23)は、「旅行に行きたいけど、都外には出にくい。近場で楽しもうと思って久しぶりに来た」と、大学時代の友人と訪れた。友人連れの大学職員の女性(50)も、都内の大田区在住。今年は旅行を控えたといい、「せっかくの機会なので来た。広々としていていいですね」。

 インバウンド需要を失った浅草は、あえいでいる。

 界隈(かいわい)を周遊している人力車は見かけにくくなった。運営する「えびす屋浅草店」によると、多い日は1日40台近く走っていたが、2月末から目に見えて客が減り、3月下旬にはいなくなった。4月の緊急事態宣言を受けて休業し、6月1日に営業を再開したが、今は平日は4台ほどしか稼働していない。梶原浩介所長(38)は「海外の方やお年寄りはみえなくなった。来ていただきたいのですが……」。

 浅草寺と雷門を結び、沿道に88の店舗が並ぶ仲見世商店街。緊急事態宣言中の5月中旬に開いていたのは5店ほどだったが、5月末に約30店になり、7月下旬には70店舗ほどに戻った。ただこの間、仲見世の振興組合によると、100年以上続いた老舗店など3店が店を閉めたという。休業を続けたり、閉店時間を早めたりする店も多く、シャッターが目立つようになった。

 「こんな光景はこれまでなかった」と話すのは、土産物店「いなば」の4代目、稲葉和保さん(63)。修学旅行生らでにぎわう4、5月は商店街から人がいなくなり、同店も休業した。5月末に再開したが、売り上げは1日平均約1万円。例年より98%減が続く。毎日約4万円の人件費がかかるため休むほうが赤字は少ないが、「仲見世の灯を消すわけにはいかない」と店を開けている。「どの店も客が少ない時は閉店したり、人件費を減らしたりして耐えられるだけ耐えている」

 商店街は外国人観光客への依存…

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