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(高校野球人物館)島根・三刀屋3年 岡田歩大

 捕球してから二塁への送球タイムは1・8秒台を誇る。プロの目安は「2秒を切ること」といわれる。そんな強肩捕手も、公式戦でマスクをかぶったのは、この夏の独自大会が初めてだ。

 島根県雲南市出身。肩が強いだけでなく、コントロールもいい。新チームを引っ張るため、「自分が捕手をやらなければ」。昨秋の県大会後に内野手から捕手に転向した。

 捕手としてプロ野球広島でもプレーした矢上(島根)の山本翔監督に教えを請い、捕球やスローイングを学んだ。コロナ禍で経験不足は否めないが、「投手が気持ちよく投げられるように」と積極的な声かけで技術を補う。

 180センチ、80キロ。食事の量を増やし、休校期間もオンラインでのトレーニングに励み、昨秋から8キロ増に成功した。高校通算10本塁打以上の長打力に加え、勝負強さも持ち合わせる。独自大会では2、3回戦と2試合連続で延長タイブレークの末、サヨナラ安打を放ってみせた。

 進路については「大会で優勝することしか考えていなかったので、これから」。山陰の公立校に現れた強肩強打の捕手の選択に、注目が集まっている。(佐藤祐生)