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 敗戦直前、米軍の上陸を想定し、九州の住民に戦車への火炎瓶攻撃やゲリラ戦のやり方を解説した「防衛新聞」が見つかった。軍部の要請で、九州などを担当する朝日新聞西部本社が月3回発行したが、実物はほとんど残っておらず、入手した民間の研究者らが復刻版を発行した。

 防衛新聞は1945年4月18日、九州などを担当する朝日新聞西部本社が創刊。陸軍の西部軍管区司令部、海軍の佐世保鎮守府、地方官庁が作る九州地方防衛本部の指導のもと、毎月8、18、28日の3回発行した。B5判に近い大きさで各号4ページ。題字の脇に「【隣組回覧】」と標記され、読み終えた世帯が印を入れる「回覧順」の欄が最終ページの下端にある。

 創刊号~同7月18日付の第10号までが昨秋、古物商らのネットオークションに出品され、戦時統制策の研究者らからなる「軍事法規研究会」研究員、大木浩明さん(40)=千葉県船橋市=が入手した。

 朝日新聞に現物は残っておらず、社史にも記述はない。国立公文書館に第3号までがあるだけで、国立国会図書館などの図書館にはほとんどなかった。

 発刊は沖縄戦が激しさを加え、本土決戦が現実味を増した時期。米軍が次に上陸する可能性が高かった九州で、住民に防空や戦闘の知識を広める目的だったとみられる。創刊号は巻頭、西部軍管区参謀長の芳仲和太郎中将が「本土決戦は最後の決戦でありまして、絶対に次の戦いというものはない」「九州だけでも一千有余万、この皆さんが一しょにいるということが、どのくらい大きな強みになるかしれません」と、軍への献身を求めている。

 「国民遊撃戦」と題した連載も…

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