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 戦後生まれが人口の8割を超えた今、戦争を体験していない世代ができる平和教育とは何か。長崎、広島、沖縄の20代が16日、オンラインのシンポジウム「長崎×広島×沖縄 TALKちゃんぷるー~平和教育の限界と発見」を開く。

 パネリストは、広島平和記念資料館でボランティアとして働く広島市立大3年の池田千夏さん(21)▽平和教育の出前講座をする学生団体を立ち上げた経験があり、今年の長崎市の平和宣言文起草委員を務めた長崎大院2年の光岡華子さん(24)▽沖縄で修学旅行生に基地や戦跡を案内している狩俣日姫(につき)さん(22)ら。

 沖縄戦の研究者を志す沖縄国際大学4年の石川勇人さん(21)が、体験者の聞き取りを続ける中、ほかの地域の同世代と悩みを共有し議論することで、新しい継承のあり方を見いだせるのではないかと、友人を通じて呼びかけた。

 準備を進める中、「戦争体験者の話が衝撃的で、聞いただけに終わってしまいがち」「非体験者だからこそ一歩引いたところから、歴史の流れや加害性を理解し、証言の意義をとらえ直せる」といった意見が地域を越えて一致したという。

 シンポでは、それぞれが経験した平和教育や各地の資料館の展示の特徴を紹介。広島や長崎が軍都だったことなど、これまでの平和教育であまり語られてこなかったことも積極的に話題にする予定だ。

 石川さんは「コロナ禍でオンラインでのやりとりが日常になったから、他地域の人たちとすぐに開催できた企画。戦争を体験していない世代だからこそできることがきっとある」と話す。シンポは16日午後3時から2時間程度、YouTubeで視聴できる。配信中はコメントも募集し、双方向の議論も。検索キーワードは「みるくゆんたく」。石川さんらが企画するプロジェクトの名前で造語。沖縄の方言の「みるく世」(平和な世)と、「ゆんたく」(おしゃべり)を掛けている。(国吉美香)