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 NHKは15日午後7時30分から、戦時下で核分裂エネルギーを使った新型爆弾の製造を命じられた研究者らを描いたドラマ「太陽の子」を放送する。7月に亡くなった三浦春馬も下士官役で出演、鮮烈な演技を見せている。

 海軍から原爆開発を依頼された京都帝大(現・京都大)理学部の荒勝文策教授の研究室をベースにしたフィクション。新型爆弾開発のための研究を続けていた石村修(柳楽優弥)の家に、建物疎開で家を失った幼なじみの朝倉世津(有村架純)が居候してくる。修の弟の裕之(三浦春馬)も戦地から療養のために一時帰宅し、3人は共にひとときを過ごす。

 「科学者が人を殺すことに加担していいのか」と仲間と議論しながらも、実験に打ち込む修。笑顔の裏に憂いをのぞかせる裕之。悲観的な男性陣をよそに一人、戦争が終わった後の生活に頭をめぐらせる世津。3人の若者の姿が自然体で描かれる。

 とくに裕之が取り繕っていた笑顔を消し去り、早朝の海に飛び込んで「俺だけ死なんわけにはいかん」とむせび泣く場面は鮮烈で、改めて三浦の早世が惜しまれる。

 総合、BS8K、BS4Kで同時放送。戦後75年という節目に同局が制作した「戦争と平和を考える」企画の一つ。(守真弓)