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 三重県の鈴木英敬知事は14日、新型コロナウイルスに感染した津市内の診療所の医療従事者4人について、県が「会社員」と発表していたとして謝罪した。職業を公表することに診療所や本人の同意を得られなかったといい、知事は「県民のみなさんにリスク情報を正確に知っていただくという観点から、適切ではなかった」と頭を下げた。

 県は6日、この診療所の30代の医療事務員を、会社員と発表。職業の公表に強い拒否感を示したため、「雇用関係を示す言葉」にしたという。8日に看護師2人と事務員1人の感染を明らかにしたが、その際も会社員と発表していた。

 その後、12日に新たに看護師1人の感染を発表。診療所内での感染者数が5人となったため、県はクラスター(感染者集団)が発生したと認定し、職業を医療従事者として同日中にほかの4人も訂正した。

 知事は今後、「業種の公表が望ましい医療機関や介護福祉施設、教育機関は、積極的に本人の同意を得られるよう努める」と説明。同意が得られない場合も県の判断で「医療関係」などと発表すると述べた。(大滝哲彰)