エルサレム=高野遼、ドバイ=高野裕介 飯島健太、イスタンブール=其山史晃
「数十年間、イスラエルは敵視されてきた。しかし今、多くの国々はイスラエルを戦略的な協力相手だとみるようになった。歴史的な日だ」。イスラエルのネタニヤフ首相は13日、記者会見でこう述べ、アラブ首長国連邦(UAE)との国交正常化に向けた合意の意義を強調した。
今回の合意は、イスラエルとアラブの国々との関係を一変させる可能性がある。アラブ諸国はパレスチナ問題を「アラブの大義」ととらえ、イスラエルと激しく対立してきた。しかし、近年は、核開発を進め、周辺国への影響力を増すイランという「敵」の存在感が拡大。同じくイランを敵視するイスラエルとは「敵の敵は味方」という状況が生まれた。長く続いた「イスラエル対アラブ」の対立構図は今回の合意で「イスラエル・アラブ対イラン」に移り始めたと言える。
水面下の接触は早い段階から始まっていたようだ。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、イスラエルの情報機関「モサド」はここ数年、湾岸諸国と秘密裏に関係を築き、長官がUAEやサウジアラビア、カタール、ヨルダンなどの親米アラブ諸国の高官らと接触を重ねていたという。
今年6月には、UAEの駐米大…
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朝日新聞国際報道部