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 東京都葛飾区のアパートの自宅で男児(4)が母親(26)らから暴行を受けたとされる事件で、事件前に男児が右腕を骨折し、通園する保育園が虐待を疑って区に通告していたことが区への取材でわかった。区は1年近く母親らに面会や電話を繰り返し、親子関係や虐待の有無を確認していたという。男児には複数のあざがあり、警視庁が詳しい経緯を調べている。

 事件では、母親の沖間友紀容疑者が今年1月に、父親とみられる向山純貴容疑者(26)が昨年3月に、それぞれ沖間容疑者の長男である男児に暴行して1週間のけがを負わせたとして、傷害容疑で逮捕された。男児は今年1月、児童相談所に保護されたという。

 区によると、保育園から通告があったのは昨年2月5日。近くの住民から「子どもの泣き声がする」との情報も寄せられた。区が同月下旬に訪ねると、沖間容疑者は男児の骨折について「公園で転んだ」と説明したものの、話が二転三転したという。

 翌3月にも保育園の通告を受け、区は男児の耳にあざを確認した。親子宅を計6回訪問したほか電話でも3回連絡を取り、沖間容疑者は「育児に手がかかる」と話していたという。こうした情報は、区や児相で構成する要保護児童対策地域協議会(要対協)で共有されたという。

 区は「事態を重く受け止めている。検証して改善する」としている。