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 東京都町田市の自宅で長男(当時2)を布団で巻いて殺害したとして、母親(31)が殺人容疑で逮捕される事件が6月にあった。双子の姉の長女と比べて発育が遅かったといい、悩んでいたという。「多胎育児」で追い詰められる家庭は後を絶たない。

 警視庁などによると、事件が起きたのは6月23日の夜。「絵本読んで」。育児について夫にこぼしていた母親のもとに、長男が寄ってきた。何度もせがむうち泣き出したため、母親は抱きかかえて2階へ。長男を残していったん部屋を出た後、再び戻って敷布団で巻いたという。約40分後の午後9時半ごろ、様子を見に行き呼吸をしていないことに気づき、110番通報した。発見時、長男は部屋の隅で重さ4・8キロの敷布団に全身をくるまれた状態だった。壁に塞がれて抜け出せなかった可能性もあるという。

 警視庁の逮捕後の調べに対し、母親は殺意を否定する一方、布団で巻いたことは認め、「泣きやませるためだった。これまでも何回かやった」と供述。さらに育児のストレスや悩みを口にしたという。

 長男は誕生時500グラムの未熟児で、事件当時の身長は平均より10センチほど低い約77センチ、体重は約4キロ軽い7・8キロだった。双子の長女と比べて歩行がおぼつかなく、言葉にも遅れがみられたという。持病のため、たんの吸引も欠かせなかった。吸引を嫌がってよく泣き、事件当日も午前中からぐずっていたのだという。

 東京地検立川支部は7月14日、母親を処分保留で釈放した。布団で巻く行為はあったものの、死亡との因果関係を慎重に見極める必要があると判断したという。事件に至る経緯についても引き続き解明を進める。

育児に追われ「ぎりぎりの状態」

 「人ごとではない。町田の事件の母親は私だったかもしれない」。1歳8カ月の双子の男児を育てる松本彩乃さん(35)は話す。

 ミルクにおむつ交換、お風呂、…

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