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 コロナ禍で芸術祭の中止や縮小などが相次ぐ中、9月の「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020」は異例のオンライン開催が決まった。どんな芸術祭となるのか――。主催する東北芸術工科大学の学長、中山ダイスケさん(52)に聞いた。

 ――4回目となる今回は、「命」や「医療」がキーワードです。

 「芸術は、もう一つの医療である」をテーマに、現役医師を芸術監督に迎えました。音で体を癒やす、香りをアートにするといった独創的な取り組みをしている人たちを山形に集め、身体で感じる体験が盛りだくさん、となる予定でした。アートの展覧会の隣でマッサージを受けたり、パンをこねてみたり。「これもアート?」と言われる芸術祭を目指していました。

 ――7月に入り、オンライン開催を決めました。

 6月末まで山形市の街中を舞台に開催する可能性を探りましたが、県外から訪れる人も多く、感染リスクを完全に拭い去ることは難しいと判断しました。

 一方、コロナ禍で文化の発信手段は、ウェブ上のコンテンツが中心になっています。ビエンナーレの内容を再検討したところ、トークショーや音楽ライブなどウェブ上でも成立する企画は半数以上あった。こんな機会でなければ挑戦できないと考えました。

 ビエンナーレは、国内の作家たちが山形の文化や食に触れながら作品を作っていく規模の小さな芸術祭です。海外からアーティストを招いたり、既存の作品を持ってきたりするような芸術祭だったら、中止にせざるを得なかったでしょう。

 ――どういった芸術祭になるのでしょうか。

 ウェブが主ですが、地元のテレ…

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