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 パタヤ、カオサン、プーケット――。世界的に有名な観光地が多いタイが、新型コロナウイルスの影響に苦しんでいる。旅行客でにぎわっていた観光地は閑散とし、閉店するホテルや店舗は後を絶たない。解禁された国内観光を狙い、リゾートホテルなどは大幅な値引き合戦を繰り広げるが、外国人観光客の受け入れ再開のメドは立たず、先行きは見えない。

 「客はこない。収入はほぼゼロ」。バンコクのカオサン通りで土産物店「ブーンブーン」を営むソンパーン・チャンタチャートさん(41)はため息をついた。

拡大する写真・図版2019年6月、バンコクのカオサン通り=AP。外国人観光客らでにぎわっていた

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの影響で行き交う人が減ったバンコクのカオサン通り=2020年7月13日、染田屋竜太撮影

 格安の宿泊施設が並び、「バックパッカーの聖地」と呼ばれていたカオサンだが、中心部に人通りはなく、飲食店が店内で流すラジオの音が道路まで響いていた。10年前からこの場所で商売を続けるソンパーンさんは「こんなカオサンは見たことがない」という。月15万バーツ(1バーツ=約3・4円)の売り上げは急減。「このままなら、いつか店を閉めなければいけない」

 カオサンの経営者らでつくるビジネス協会によると、「コロナ前」は毎日約2万5千人の観光客でにぎわっていた。ほとんどが欧州からで、中国、日本などアジアからの観光客も多かった。タイ政府が外国人の受け入れを原則禁止した3月末以降、訪れる人は500~1千人に減ったという。

拡大する写真・図版多くの人でにぎわっていたバンコクのカオサン通り=2020年2月、AP

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの影響で人通りが激減したバンコクのカオサン通り=2020年7月13日、染田屋竜太撮影

 同協会の代表サンガー・ルアンワッタナクルさんは「賃料を払えず、ホテルや飲食店を引き払った知り合いは多い」と語る。自ら経営する二つのホテルも、一つは休業したままだ。

 サンガーさんは、観光が以前の状態に戻るには3年ほどかかるとみている。停止中の国際線が再開しても、欧米の観光客はアジアで長期の旅行をするより、近場で短い観光を選ぶと予想されるからだ。

 「外国人頼みだった商売をタイ…

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