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 茨城県の常磐自動車道で昨年8月に起きたあおり運転事件を巡り、容疑者の車に同乗していた「ガラケー女」とのデマをネット上で流され名誉を傷つけられたとして、東京の会社経営の女性が愛知県豊田市の原田隆司・元市議(58)に慰謝料など110万円を求めた訴訟の判決が17日、東京地裁であった。田中寛明裁判長は名誉毀損(きそん)を認め、元市議に33万円の賠償を命じた。

 判決によると、元市議は自らのフェイスブックに、事件とは無関係の女性を容疑者の車の同乗者だとするツイートを引用。女性の顔写真も掲載し、「早く逮捕されるよう拡散お願いします」などと書き込んだ。

 判決は、この投稿によって女性が同乗者だと勘違いされ、社会的評価を低下させられたと認定。「女性の損害は不特定多数の書き込みによるもので、他の加害者からの和解金で損害が補塡(ほてん)されている」との元市議の主張を退けた。

 この事件をめぐっては女性のインスタグラムに1千件を超える誹謗(ひぼう)中傷のメッセージが届いた。女性の代理人弁護士によると、インスタを含め100件以上の書き込みについて投稿者の開示請求を申し立てたほか、和解の申し出にも応じている。(新屋絵理)